2つ目の季節が巡ってきてしまいましたが、去年の日本の旅のまとめ最終回です。
2週間は長いつもりでいましたが、あっという間に過ぎて行ってしまいました。最終日の午前中、荷造りを済ませて、ホテルのそばを散歩して、気が付くとお昼近くになっていました。
この日は京都も日本も最後なので、懐石料理にしました。
個室に案内されると、ほんのりと清涼感のあるお香のかおりがしました。
窓の外を眺めていると、今回の旅行はもしかしたら全部夢だったのではないかという気がしました。家人は日本のどこへ行っても、日本で何をしても新鮮で楽しいそうですが、わたしも最近では同じような感想を持つようになってきました。もうしばらく覚めずにいてほしい、すてきな夢のようです。
冬の冷え込みを感じ始める肌寒い日でした。暖かいお茶で一息ついているとお料理が運ばれてきました。
これは宮中の儀式を模したそうで、お餅を包むそうですが、
開くと、秋がたくさん隠れていました。
外の景色は秋。テーブルの上も秋で季節を堪能しながらのお昼です。
お鍋はにおいが強いので固形燃料を使わず、炭を使っているそうです。炭が燃える暖かい香り。
早すぎず、待ち過ぎず、絶妙なタイミングでお料理が運ばれてくるので、ゆったりとした気分で味わうことができました。
柿にはブランデーがまぶしてありました。
日本に居た頃、干し柿をコニャックに漬けている人がいて、わたしも少しいただきましたが、柿とブランデーはとても合うのですね。
とても豊かな気分で料亭を後にして、哲学の道は向かいました。
5年前に家人と歩いたのは6月の暑い日で、真昼間なのにひと気がなく、どことなくシュールな感じがしたのですが、今は紅葉のシーズン、だいぶ賑やかでした。それでも疎水には鴨たちがのんびりと浮かんでいました。
哲学の道には猫さんがたくさんいます。どんな思索に耽っているでしょう。
哲学の道を抜けて銀閣寺へ向かいます。
銀閣寺の庭の一部。斬新!な感じです。
もみじがアクセントになっていておしゃれですが、誰かが置いたわけでもなく…
銀閣寺裏手の高台から。