犬1号が旅立ってしまうと、火が消えたように家の中が寂しくなりました。成犬2匹ですから、長いこと静かな生活を送ってきましたが、ひとり欠けることでぽっかりと穴が開いてしまうような感覚は想像していませんでした。

犬にとって、死は食べること、遊ぶことや眠ることという日常の営みと同一線上にあると聞いたことがあります。わたしたちは、犬1号を忘れるのではなくて、一緒に過ごした時間に感謝しつつ普段通りの日々に戻らなければならないと思いました。

そこで、新しい犬を受け入れてリセットしようと考えました。これは、わたしの考えで、家人はかなり抵抗があったようですが、結局押し切ってしまいました。

犬1号のブリーダーさんに連絡すると、ほぼ4か月の子犬とほぼ成犬に近い犬がいました。交配のできる犬を数頭飼っているブリーダーさんですが、1頭の母犬の交配が1年に1度あるかないかです。実際犬がわが家に来るのは先のことだろうとのんびり構えていたのですが。

成犬はオビーディエンスは出来上がっている、また、子犬のほうは遊び好きで、敏捷なのでアジリティなどのスポーツのトレーニングをしても良いでしょうとのことでした。また、子犬は犬1号のように大きな犬にはならないということも言われました。

わたしは迷いました。家人は、特にペットに関してはと1匹だけを選ぶことがとても苦手なので、わたしが決めるしかありませんでした。

ブリーダーさんは2匹の犬の性質や近況などとともに、写真やビデオを送ってくれました。飛行機の手配などもあるので、決断のときが迫ってきました。

そして、最終的に決めたのがこちら。この写真が、二代目の最も二代目らしい写真です。

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バンクーバーの空港までは、ブリーダーさんが手配してくれましたが、バンクーバーからの交通手段を考えなければいけません。

車で行けば片道7時間ほどかかるので、負担が軽くなるよう飛行機にしました。二代目は当日はお昼頃にバンクーバーに到着予定でした。金曜日に休暇を取って、当日到着便の遅れや税関で時間がかかる可能性を考慮すると、上手くいけば当日帰宅、無理であればバンクーバーで1泊するつもりでした。

いろいろ考えて、こんな荷物を持っていきました。

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飛行機が到着後、カーゴで書類を受け取り、税関で手続き、再度カーゴに戻って犬を受け取ったら山奥行きの飛行機会社で計量・犬の料金を支払って機上へという順番でした。

飛行場近辺の移動は、ケージに入れた犬がいることで了承をもらってレンタカーを借りました。

カーゴでは、男性2人がかりでそっと車に乗せてくれました。山奥行きの飛行機会社では、荷物の係は女性ひとりでしたが、車から降ろすのを手伝ってくれてとても助かりました。彼女はハスキーを飼っているということで、写真をみせてくれました。細身で長身の方でしたが、ケージごと軽々と計量の台に載せてくれるような頼もしい方でした。憧れてしまいます。

みなさん親切にしていただき、助かりました。実は、無事家に戻れるかずっと不安でした。

出発まで少し時間がありましたので、近くを散歩しました。色々ともの珍しいらしく、ひと暴れしていましたが、後ろ姿の写真は撮れました。長毛のちびです。

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家に着いたらケージに入れてしばらく静かにしておくつもりでしたが、トイレのために庭に放すとすぐに犬2号と遊び始めました。

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日が暮れるまで遊びました。こちらの夏は日没が9時すぎなので、かなり長時間遊んでいました。

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いままで、静かな生活に慣れていた犬2号はかなりお疲れのようでした。

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二代目はまだ元気が余っているようでしたが、

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ご飯を食べると眠くなったようです。

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こうして、二代目との日々が始まりました。

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