月日が経つのが年々早く感じられるのですが、今年はもうQ3が終わってしまいました。今回の期末締めは、ばたばたと増して忙しく、いつものことながら、こんな時に限って回って来る今すぐ・30分後・1時間以内の締切の仕事と期末締めや来年度の予算を同時進行していたので、家に帰るとこんな感じで無表情、沈黙の1週間でした。
カナダの会社は大抵の場合そうですが、残業をするのには許可が要ります。今の職場では年俸を時間給に換算した金額の50~100%増しでお金か休暇で支給されるので、会社にとって残業はコスパの悪いものです。忙しい時期に残業を申請すれば、もちろん二つ返事でOKなのですが、小心者のわたしは評価に響きそうなので、極力避けてしまいます。カナダは所得税が高いので、残業代をもらっても税金を引くとあまりお得感がないという後ろ向きの理由もあったりします。
と、言いつつも今回はバンクーバー行きという先の楽しみがあったので、終わりよければすべてよしで乗り切りました。
家人と休みを合わせて、金曜日に出発、月曜日まで3泊4日の小旅行です。
地元では霜が降りている程度でしたが、キャッシュクリークを目指して南下するにつれて寒々とした景色になりました。
ハイウエイ沿いには、夏の山火事の跡があちこちにありました。地元付近では、既に沈静化しているのですが、ラジオではカリフォルニア州での被害を報道していました。後で写真を見ると、ワイナリーの立派な建物がほんの1部分を除いてほぼ全焼していました。被害がこれ以上広がらないことを祈るばかりです。
さらに南下すると、すっかり雪景色になっていました。まだ10月初旬です。いつもより早いのでは。
フレーザー川の渓谷をさらに南下すると、秋の風景に変わり、少しほっとしました。
バンクーバーに着くと、よく晴れた気持ちの良い日でしたが、海沿いのせいか、外に出ると思ったより寒かったです。
犬連れなので、今回もシルビアホテルでキッチン付き部屋を取りました。外食は1回限定にしていたので、わたしは、ホテルのすぐ近くでイラン料理を食べようと心に決めていました。デンマン通りのこの辺りには中東料理のお店が数件ありますが、わたしはイラン料理一択だったのでここにしました。
イラン料理ではナスの料理がおいしいので、前菜はこちら。揚げたナスのマッシュにゴマのペーストのソースがかかっていました。玉ねぎのソテー、ミントとナッツが添えてある暖かい前菜です。イラン料理はハーブや酸味が優しいので日本人の舌に合うような気がします。なんとなく懐かしい味でした。
わたしは本日のスペシャル、マリネしたステーキ、家人はラムを注文しました。ライスは歯応えがあって、とてもおいしくいただきました。
せっかくのお天気、陽が沈む前に食事を終えて散歩に出ました。
都会は久しぶりの二代目は興味津々で目がぎらぎらしています。
古巣に帰った犬2号も興奮気味で、ぶれた写真になってしまいました。車の長旅の後なので、無理もないでしょう。
イングリッシュベイの日没に間に合いました。
バンクーバーの日没は最高です。
バンクーバーに来たときの散歩コース、イングリッシュベイからスタンレーパークを抜けてコールハーバーに着くころには、とっぷりと日が暮れていました。
週末の夜、散歩を楽しんでいる人を見るとバンクーバーに来た!感が増します。
パンパシフィックホテルあたりでホテルへ引き返すことにしました。だいぶ寒くなっていたので、途中で買ったティムホートンズのコーヒーが贅沢なごちそうでした。
カテゴリ: カナダの旅
4月のバンクーバー その2
今回はイングリッシュベイのシルビアホテル(The Sylvia Hotel)に2泊しました。
シルビアホテルはペットと一緒に泊まれるだけでなく、ホテルの人や宿泊中のお客さんにもペットフレンドリーな雰囲気があるので気に入っています。
今回も犬たちは話しかけられたり、フロントでクッキーをもらったりで大喜びでした。夜更けに犬と一緒に帰って来るといつもクッキーをくれる優しい夜警さんはお元気でしょうか。今回はお目にかかれず、残念でした。
ホテルを出るとすぐにイングリッシュベイのビーチです。
シルビアホテルは1912年にアパートとして建てられ、今も古き良き時代の風情を感じます。
ロビーに飾られた昔の写真で当時の様子を想像してみたり。
昔のイングリッシュベイのビーチはこんな様子。
今回はキッチン付きの部屋を予約しました。
部屋は思ったより広く、入り口を入るとリビング、キッチンを挟んでベッドルームの3部屋に分かれていました。
調理器具やお皿など、必要なものはすべてそろっている使い勝手の良いキッチンでした。
このホテルにはイングリッシュベイに面したすてきなダイニングがあるのですが、今回朝食は部屋で済ませました。前夜食べきれずに持ち帰ったステーキを温め直して目玉焼きに添えたり、コーヒーを飲みながらゆっくりと目を覚ましたり、場所が変わって気分も変わると、普段は億劫な準備や後片づけも楽しかったり。
犬たちは人間が移動するところについてくるので、いつもながら人口密度が高い空間です。
のんびりと朝食を済ませてから犬と一緒に早朝の散歩に出かけました。
バンクーバーはあちこち花盛り。
とても気持ちのよい朝でした。
山あり、海あり、ビルあり。
イングリッシュベイを海沿いに歩いていくとスタンレーパークに出ます。
そして、スタンレーパークを突っ切った先はコールハーバー。
シープレインの発着所。
ここからはダウンタウンに入り、美術館の前のフードトラックでフィッシュタコスでお昼、車を取りにホテルに戻ってからグランビルアイランドへ向かいました。
4月のバンクーバー その1
金曜日が休みの週だったので、水曜日と木曜日に休暇を取って3泊4日でバンクーバーへ行っていました。
今回はキャッシュクリークからフレーザー川峡谷のルートで南下しました。
遠くの山はまだ雪が残っていますが、南に向かうにつれ緑が濃くなって、季節の変化が楽しいドライブでした。
途中のボストン・バーという町の近くにヘルズ・ゲートという場所があります。いつも通り過ぎるだけだったのですが、今回は立ち寄ってみることにしました。
フレーザー川の対岸へはエアトラム(ロープウェイ)で降りていきます。
この辺はフレーザー川の川幅が35メートルほどに狭まる所で、対岸には1980年代に建設されたカナディアン・パシフィック鉄道の線路があります。
景色を楽しみながら下っていきます。
対岸に着きました。
エアトラムは犬と一緒に乗れるので、一緒に対岸へ行った記念写真を撮りました。
ここでランチにしました。
スープ類は全部手作りだそうです。鮭が溯上するルートなので、お店の人お薦めのサーモンチャウダー。薄味でクリーミー。どんよりと曇った肌寒い日でしたが、すっかり暖まりました。
カムループスで週末
こちらはもうすっかり秋模様です。出発した金曜日は更に雨降りの肌寒い朝でした。
108マイルハウス・ヘリテージ・サイトで少し休憩しました。
1860年代のゴールドラッシュ時の建物が残っています。自治領カナダが成立したのが、1867年ですからカナダの歴史からすると非常に古いものです。
南に下っていくと、景色が乾燥地帯らしくなっていきます。
乾燥地帯の風景と植物の中で緑の部分がありますが、こちらは放牧のための牧草地で、常に潅水されているので青々としています。
カムループスに入りました。
こちらカムループスも、BC州内陸の小都市によくあるように、山に囲まれた盆地にダウンタウンがあります。この辺りはアバディーンという地域で、新興住宅地とモール・ホテルなどが集中しています。ダウンタウンはさらに下ったところにあります。
家人の用事はさらっと済みましたので、まずは移動中おとなしくしていた犬たちに散歩のごほうびです。
アバディーンの住宅街の中にある犬の公園へ行きました。
「お宅の犬が自分で後片付けできないのであれば…」ということで、入り口にはビニール袋が用意されています。うっかり忘れたときにはとてもありがたいです。
野生動物の生息地域では食べ物の残りなどを放置しないよう特に注意しなければいけません。
ごみ箱の蓋は熊などが開けられないように工夫されています。手を入れてロックを外すと蓋が開きます。
いつもとは違うトレールに犬たちは興味津々。
上り坂をどんどん進みます。
普段の散歩コースとは違う植物。
うれしそうな犬たち。
さらに登っていくと、
視界が開けました。
市街地を見渡せます。
背後はこんな感じ。
ちょっと不気味な風景を撮ってみました。虫にやられて枯れてしまった木があちこちにあります。BC州の林業はマツクイムシの被害による打撃で規模が縮小されたところもあります。
おなかが空いてきたので、少し早めの夕食を取るためにダウンタウンに向かいます。
レストランやブティックなどがあるダウンタウンのビクトリア通り。
今回もMaurya's Fine Indian Cuisineというレストランへ行きました。カムループスに来ると必ず立ち寄るレストランです。レビューを読むと、他のインド料理のレストランも甲乙つけがたいのですが、わたしたちはここが気に入ってしまったので、他を試すチャンスがありません。
まずは、ベジタリアン・パコラをシェアして、
家人はいつも通り、肉の入ったカレーのセット。いろいろな種類を少しずつ食べられます。
いつもは、わたしがベジタリアンのセットを注文して家人と交換しながらいただくのですが、今回はなすのカレーにしてみました。
お腹いっぱい食べたあとでも、もう一度食べたくなるおいしさでした。バスマティライスがついてくるので、家人が追加で注文してしまったナンは余計かと思いましたが、難なく完食です。お皿は、ナンの最後の一片できれいにしました。
金曜の夜ですから、ダウンタウンを散歩しようかと思いましたが、朝が早かったので疲れてしまい、カムループスDAY1はこれで終了としました。
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二代目の初旅行 リルエット
ほとんど予備知識も無く、いきあたりばったりで出掛けましたが、図らずも日本との繋がりを発見した旅でした。
当時の二代目。子犬のくせに目力でぎらぎらしていました。
リルエットは、バンクーバーから内陸部へ向かって北上した場合の分岐点のひとつ、キャッシュクリーク(Cashe Creek)から西に90km弱行ったところにある人口2000人ほどの小さな街です。キャッシュクリークを東に折れるとカムループス(Kamloops)です。
BC州内陸部特有の砂漠のような乾燥地帯を通過してリルエットへ向かいます。
市街に入りました。
車なら5分くらいで目抜き通りの端から端まで抜けてしまうでしょう。
リルエットは19世紀半ばのゴールドラッシュ時代にはサンフランシスコ以北最大の街として栄えましたが、当時の面影をそこはかとなく感じます。
Miyazakiという文字が目に入ったので看板を頼りに探してみると、目抜き通りから1本入ったところに、Miyazaki Houseという小さな建物を見つけました。
正面のドアは鍵がかかっていたので、裏庭にまわると数人の人が東屋で談笑していました。わたしたちを見つけると「今日はクローズしていますよ」とおしえてくれました。
後で調べてみて解ったことですが、Miyazakiというのは、医師としてリロエットと周辺のコミュニティに貢献した宮崎政次郎氏のことで、Miyazaki Houseは宮崎氏が診療所兼住居でした。
宮崎氏は1913年に父親と共にカナダに移住、ブリティッシュコロンビア大学を卒業しますが、当時カナダの法律では日本人が医療のトレーニングを受けられず、アメリカに渡りました。その後、バンクーバーでオステオパシーの診療所を構える一方、日本人会でも財務最高責任者の任務にも就かれておられました。
第二次世界大戦勃発後、日系人は内陸部へ強制移住されます。宮崎氏の移住先は、リルエットの西、フレーザー川の対岸のブリッジリバーというところでした。
リルエットには医師がいなかったため、宮崎氏はブリッジリバーから請われて移り住み、このMiyazaki Houseで診療を始められ、リルエットと近隣のコミュニティの医療全般に尽力されたそうです。
こちらが宮崎先生。
宮崎氏はこの家を買い取りましたが、その後リルエット市に寄贈されたそうです。
ちょっとレトロな鉄道の駅がありました。もとの駅舎は1920年代に建てられましたが、1986年に建て替えられたそうです。
ここリルエットは、映画バンクーバーの朝日のモデルになった野球チーム朝日軍の選手、ケイ・上西氏が強制移住させられた場所でもあります。バンクーバーでもこの映画が公開されましたが、上西氏はオープニングでお話しをされていました。
公開当時は地元に引っ越してしまっていたので、残念ながら映画を観る機会はありませんでした。野球グラウンドの写真をネットで見て、バンクーバーでロケをしたとばかり思っていましたが、実際は栃木県足利市にセットを組んだと知り驚きました。バンクーバーのパウエル通に今も残るグラウンドにそっくりでした。
内陸部に移住した日系人は鉄道会社や運搬業、製材所などに従事し、戦時中のカナダ経済活動に貢献したそうです。
さて、その晩の落着き先ですが、1941年創業のRaynols Hotelに泊まりたかったのですが残念ながら満室でした。ホテルの人がペットフレンドリーなモーテルの電話番号を教えてくれたので、こちらに泊まりました。小高い丘の上にある、とても感じの良いモーテルでしたが、名前は忘れてしまいました。
犬連れとしては、BBQコーナーがあるのがとてもありがたかったです。写真ではみえませんが、食事をするためのテーブルもありました。
早速、地元のスーパーでステーキ用の肉と、ドレッシング・クルトン・パルメザンチーズがセットになっているバッグサラダで簡単な夕食にしました。
屋外で食事をしていると、二代目には好奇心をくすぐられるものがたくさんあったようで、ちょっと目を離すと「どうしたら、こんなに」と思うほど複雑にリードに絡まって泣き出す、犬2号のリードを巻きこんで犬2号が泣き出すで、あまり落ち着いた食事ではありませんでした。
この旅では二代目に翻弄されて、犬の写真が1枚もありません。
翌日は、家人がこの道を行くとウィスラーに抜けられるので行ってみると唐突に言い出しました。ところが、思いのほか曲がりくねった山道で、帰路は同じ道を引き返すか、バンクーバーまで行って帰るかの選択肢には時間的に無理がありそうなので断念しました。
地元の人に話すと、景色がすばらしいので是非行ってみるべきとのことだったので、バンクーバーに行くときにこのルートで行ってみました。
道路は、片道1車線ですがハイウエイなので快適で、確かにすばらしい景色でした。ウィスラーの手前、ペンバートン(Penberton)あたりまでの100kmほど、ガソリンスタンドもなく、すれ違う車は1~2台。家もあるのですが、人の気配がまったくありませんでした。
数か所、本当に美しいビューポイントで車を停めましたが、写真を撮っていません。視界が開けた山の上から、とんびか鷹が甲高い声で鳴きながら優雅に飛んでいる姿を見ると、自然に対する畏怖のようなものまで感じてしまって。家人曰く、考えすぎだそうですが。
6月のバンクーバー その2
コンベンションセンターの海に面した壁面は全面ガラス張りです。
この建物は、とてもエコに造られていて、世界で最もグリーンな建物のひとつに数えられるそうです。屋上には植物が植えられ、養蜂でエコシステムが守られていたり、海水を汲み上げて冷暖房に利用、ビルには排水処理の設備がありトイレや屋上の植物の潅水に再利用されるなど、目に触れない部分で工夫が凝らされています。
大きな窓からはシープレーンの発着も眺められます。
話は変わりますが、会計士といっても、会社勤めの人もいれば、監査法人や会計サービスをするファームで働いている人、コンサルタントやビジネスオーナーなど色々な人がいますし、キャリアも様々、わたしのように移民で英語に独特のアクセントがある人もいます。1日通しのセミナーやコンファレンスは着席の昼食が含まれているので、普段会うことがない会計士たちと交流する貴重な機会でもあります。
わたしは自分とは違う業界で働いている人の話に興味津々なのですが、人見知りのため口火を切るのがとても苦手です。今回も隣の人にお任せしてしまったことを深く反省しています。次回は必ずがんばろう!ちゃんと自分から話を振ろう!脱コンフォートゾーン、これが次回以降の課題です。
今回のセミナーとコンファレンスは、未消化のところが満載ですが、とても大きな収穫がありました。
そのひとつはインタラクティブなダッシュボードを作るツール、PowerBIでした。テーブルやチャート、グラフなど、個別に作って填め込む作業に比べると格段に時間短縮ができますし、プレゼンの道具としても優秀だと思いました。時間の都合上、特に重要な部分の頭出しをしてくれる程度でしたが、会社に戻ったらもっと詳しくリサーチしてみなければ。
ばんばんになっている頭を冷やすために、散歩に出ました。金曜日の夕方ですから少し楽しみましょう。
イングリッシュベイに行ってみました。この写真は静かな夕暮れのように見えますが、とても活気のあるビーチです。
街側に目を向けるとこんな感じです。
こちらは、イングリッシュベイ・バスハウス。1931年に木造からコンクリートの建物にに建て替えられたそうです。人の出入りがあるので正面の写真は撮りませんでしたがアールデコの建物です。
バスハウスは銭湯かと思いましたが、ビーチで泳ぐ人たちにロッカーやタオルの貸し出しをする、海の家のような施設だったようです。現在はトイレとして利用されています。
ペットフレンドリーなので犬連れの旅行ではよくお世話になってるシルビアホテル。1912年に建てられました。ホテルのロビーには当時の様子を写した写真が飾られています。
ペットと泊まれるホテルは、ペット料金がペットの数に拘らず(1~2匹が限度の場合が多いですが)1泊単位で設定されれているところ、1匹1泊単位で設定されているところ、宿泊日数に拘らず1度だけ請求されるところなどホテルによってまちまちですが、シルビアホテルは今のところ別料金はありませんので、お手頃かもしれません。
わたしたちは、犬の散歩で寄り道ばかりするので、夜遅くホテルに戻ることがよくあるのですが、夜警さんはいつも犬たちにクッキーをくれます。犬1号と2号、代が替わって二代目もクッキーをいただきました。
もう少し日が暮れてくると、Sのマークがレトロなネオンになります。
帰り道は、大通りを避けてシルビアホテルの横を曲がりました。
行き止まりのように見えますが、徒歩では通り抜けができます。
細い道を抜けます。
この辺から再び大通りにぶつかります。
このままホテルに戻ろうかと思いましたが、コールハーバーに寄り道しました。
家族連れやカップルが静かに散歩していました。遠くに見えるのがコンベンションセンター。
日本のようにマンホールの蓋ではありませんが、先住民族の図柄です。
暗くなる前にホテルに戻りました。と、いっても9時を過ぎています。今回のバンクーバーは雨がちで夏がどこかへ行ってしまったようでした。
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6月のバンクーバー その1
資格を取る過程ではフルタイムで仕事をしてフルタイムで勉強をする生活が3年ほど続いたので、その時の試験のプレッシャーと時間が足りないプレッシャーは今でもトラウマのように残っています。試験に合格して、実務も通ったのにまた勉強が待っているかと思うと、正直なところ心が折れそうになりましたが、実際始めてみると、数日仕事から完全に離れて新しいことを学ぶのはとても良い刺激になり、毎年楽しみにしています。
それでは、バンクーバーへ出発点します。
18時55分の飛行機に乗るので、仕事を終えて一旦家に戻ってから空港に向かいます。
木立ちの中のうねうねした道の先に空港があります。冬はこの時間帯には真っ暗になるので、道を間違えたのではないかと不安になるような道です。
空港に着きました。
犬たちとはしばしのお別れです。
小さな飛行場の小さなロビー。受託手荷物はチェックイン後、自分でセキュリティチェックまで運びます。
到着便の荷物はここから出てきます。
この飛行機に乗ります。Pacific Coastal ArlinesのBeechcraft 1900Cという座席数19席のプロペラ機です。
さあ搭乗です。
こちらが機内。天井が低く通路が狭いのと、機内の中央付近に突起があるので足元注意です。一旦座席に着くとレッグルームが広いので割合快適です。わたしの身長は165cmですが、前の座席との間が15cm位はあります。
雪を頂いた山などを見ながら1時間弱のフライトです。
この日、乗客はわたしを含めて4人でした。空港に着いてトイレに寄っていたらわたしの荷物だけがぽつんと残っていました。
Pacific Coastal Arlinesの飛行機はバンクーバー国際空港のサウスターミナルに到着します。サウスターミナル到着便には国際空港まで無料のシャトルサービスがありますが、国際空港に到着してサウスターミナルで乗り継ぐ場合はタクシーを使うことになります。
タクシーでダウンタウンのホテルへ向かいます。午後8時を過ぎても明るいですね。
向う岸の左側に見えるかまぼこ形の建物は2010年冬季オリンピックの際に建設されました。ここでは、スピードスケートの競技が行われた場所です。今もスポーツ施設として使われています。
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5月のバンクーバー その3
今日はバンクーバー最終日。夕方、出発の予定です。
銀ダラを求めて、再度リッチモンドのスティーブストンへ向かいます。運よく銀ダラを売る船がいれば、持って帰るつもりです。冷凍で売っているので、新聞紙などで隙間を埋めてアイスボックスに入れて、一番上にとアイスパックをのせていけば、8時間位(!)ならかちかちのまま持ち帰れます。
19世紀後半に建てられた缶詰工場。今は博物館になっています。近くに車を止めました。
フィッシャーマンズワーフへ向かいます。右側の旗はフィッシャーマンズワーフの旗でした。一瞬、日の丸かと思ってしまいました。
魚介類を売っている船へ向かいます。
生うにを売っている船がありました。殻を割って、中身を取り出す方法を図解で説明してありました。3個で10ドル。お買い得?うには食べないのでわからないのですが。
お刺身で食べられる鮭や鮪を売っている船。店頭にはならんでいませんが、頼めば冷凍庫から出してくれるのでしょう。
筋子を売っている船がありました。筋子からいくらを作る方法はググれば結構見つかりますし、割と失敗なくできそうなので、バンクーバーに住んでいる間に習得するべきでした。
奥にあるのは鮭のレバーだそうです。肝系は食べないので聞き流してしまいましたが、調理法を訊くべきでした。
勢いで生の鮭を買ってしまいました。
残念ながら、銀ダラの船はいなかったので近くの魚屋さんで買うことにしました。
お店の前には発泡スチロールの箱に入った冷凍の魚が並んでいます。
生のシシャモがありました。小麦粉をまぶしてフライにするとおいしいそうですが、無事持って帰る自信がないので、断念。
冷凍して真空パックになった4分の1ほどの銀ダラの切り身を買いました。
買ってしまってから、生の鮭をどうやって持って帰るか悩んでしまいました。
結局、氷を2袋買ってサンドイッチにして、丈夫なビニール袋に入れた上でアイスボックスに詰めてみました。銀ダラはランチ用の保温バッグにアイスパックと一緒に入れて、これもアイスボックスに。
家に着いてから開いてみると、銀ダラはかちかち、鮭と一緒に詰めた氷はほとんど解けておらず、無事でした。
まだ、少し時間があったので、福音寺という中国のお寺に寄りました。
広い敷地にある、とても立派なお寺です。
このお寺には菜食(素食と言うのだと思います)の食堂があって、一般の人も利用できます。
すてきな壺がありました。
リッチモンドには浄土真宗のお寺もあります。大晦日にお参りに行って、除夜の鐘をついたのはすてきな思い出です。
夕方、家人を迎えに行って帰路に着きました。
5月のバンクーバー その2
田舎暮らしとはいえ、品揃えの良いチェーンのスーパーマーケットが2件と、健康食品店や地産地消系のお店で大抵のものは揃うので、日常生活で不便を感じることはないのですが、割とどうでもよさそうなのに譲れないこだわりを満足するために行ってしまいました。そして、特筆するまでもないものをいろいろと購入。
エアルームトマトがあったので、思わず買ってしまいました。いびつで、色も大きさもまちまちのトマト、おいしい。
苗木は地元でも見かけたので、今年は自分で育ててみようと思います。
それからリッチモンドへ移動、モールでぶらぶらしていたらお昼近くになってしまいました。
Pho を食べにPho蘭へ。
生の薄切り牛肉のPhoを注文しました。
牛肉を1枚ずつはがしてスープに沈める→牛肉に火が通ったことを確認→生のもやしをスープに沈める→バジルの葉を2~3枚入れる→唐辛子を漬け込んだオイルを少々。この一連の作業は黙々と真剣に行いたいので、しあわせなおひとり様でした。
その後、ダイソーを見に行ったり、ちょっとした買い物をしていたら家人を迎えに行く時間になってしまいました。スティーブストンを散歩するつもりだったのに、時間切れ。
急いでバーナビーに戻ったのですが、家人はゲーリーポイントに行きたいとのことなので、リッチモンドに引き返します。
まずは、夕食。築地という居酒屋さんへ行きました。
BC州で鮪のお刺身というと、ピンク色のビン長鮪(albacore tuna)が多いようです。日本では缶詰用のようですが、お刺身でも割といけます。
家人の定番、揚げ出しとうふ。
ふたりの定番、ポークのほほ肉BBQ。うす塩です。
カナダのジャパニーズ・レストランですから、麺類やお寿司もあります。今回はてんぷらうどんをいただきました。えび天と野菜数種が別盛です。わたしは、こちらの出汁が目当てなので、てんぷらはほとんど家人にあげてしまいました。カツオと昆布でしょうか、本物のお出しです。
カナダの人はSushi好きですが、スシは巻きずしのことで、エビ天を巻いたダイナマイトロールやカリフォルニアロールを好むようです。そのせいか、日本人からするとしゃりが不満ですが、築地ではしっかり酢のきいた酢飯です。
バンクーバーでお寿司を食べるときは、ここ築地か、同じくリッチモンドにある鮨八に限定しています。他にもおいしいお店はあるのでしょうが、この2件で大満足です。鮨八さんは、お寿司とつまみのみの、日本のお寿司屋さんです。
今回は、予約なしで行ったのでカウンターに座って、包丁さばきをうっとりと眺めました。こちらのヘッドシェフは料亭で修行されたそうです。納得。
これからゲーリーポイントへ向かいます。
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5月のバンクーバー
家人が仕事関連の研修でバンクーバーに行くことになり、車移動だったのでついて行ってきました。バンクーバーまでは600kmほど、2泊3日の短い旅、犬たちはお留守番です。
初日は移動日なので、犬を預けに行って9時過ぎにのんびりと出発。
小さな街をいくつか通過し、まずはキャッシュ・クリークを目指します。
キャッシュ・クリークからバンクーバーへは、西に少し逸れてカムループスからコクハラ・ハイウェイに乗るルートとほぼ直角に南下して、キャニオンを呼ばれる渓谷沿いを走るルートがあります。どちらの道もホープという町付近で合流します。
今回は、ドライバーである家人のお好みでキャニオンから行きます。こんな景色です。
トンプソン川の急流。
ホープの町に着きました。BC州内陸部の町は盆地にあることが多いのですが、ここホープは嶮しい山に囲まれた、とても良い感じの町でした。
後で知ったのですが、ホープは若き日のシルベスタ・スタローンのランボーという映画のロケ地だそうです。30年以上前の映画ですが、今でも聖地訪問に訪れる人がいるようです。30周年の記念行事では、日本の方がインタビューに答えていました。リアルタイムで観た年代ではなさそうなのですが。
バンクーバーに遊びに行くときは、仕事が終わってから夕方に出発するので、ホープは通過するだけでしたので、実際に町を見たのは今回が初めてです。
昔風のダイナーで遅いお昼にしました。
モントリオールからバンクーバーに引っ越して来たとき、わたしは飛行機で移動しましたが、家人は犬1号と車でカナダを横断しました。実は、その時このダイナーに立ち寄ったそうです。もう10年も前のことですが、その当時とほとんど変わっていなかったそうです。
こういうお店では、いかにも北米!なグリルドチーズが楽しみなのですが、今回は迷ってBLTにしました。付け合わせは、サラダ・スープ・フライドポテト・ポテトサラダの選択肢がありましたが、もちろんフライドポテトを選びました。そして完食。
ホープを通過すると、バンクーバーまで2時間弱。
チリワックの畑の中を抜けると、もうすぐそこです。